2020.10.14
手堅いリファラル採用は欠かせない
なんだかんだでコストを抑えるのであれば、「リファラル採用」は重要な採用手段となります。特に資本力の無い中小企業にとっては、「リファラル採用」が成功すれば、大幅な採用コストカットにつながります。 しかし一見簡単そうに見えて、なかなか上手くいかないのが「リファラル採用」なのです。
紹介インセンティブにおける懸念点
まず良くある手法として、紹介した社員に紹介インセンティブを付けるというものですが、インセンティブを付ければ、社員皆が人材を紹介してくれるかというとそう単純ではありません。
インセンティブ目当てに手当たり次第に声を掛けて、会社とミスマッチな人材であったとしても紹介してくる方もいれば、紹介した手前、ミスマッチだった時に、会社に対しても、紹介者に対しても気まずくなってしまうのを懸念して紹介しないという方もいるでしょう。
ブランディングの重要性
ここで重要になるのは、小手先の「人参をぶら下げるような」インセンティブ施策ではなく、やはり「ブランディング」なのです。まず自社のことを振り返って考えてみてください。
御社は社員が自信を持って紹介したいと思える会社でしょうか? まずは自社の「ブランディング」を見直し、社員が自信を持って紹介したいと思えるような会社を作り上げる必要があります。会社の「ブランディング」をしっかり固めることで、そのブランドに共感をした社員が集まり、会社に対しての「愛」を持った社員が増えれば増えるほど、おのずとインセンティブなど関係なく、会社に貢献したい、会社のためになる動きをしたい、転職で悩んでいる友人に対しても自信を持って紹介したいと思えるのではないでしょうか。
社員が会社のことを良く思っていない限り、リファラル採用が成功することは無いでしょう。やはりどんな採用活動を行う上でも、まずは自社のブランディングがしっかりとなされているかを振り返り、しっかりと構築していくことから始めるべきではないでしょうか。
経営者のスタンス
ブランディングを行う上で非常に重要になるのが、経営者のスタンスです。このテーマに関しては改めて別の回に掘り下げてお話をしたいと思いますが、経営者のスタンス、マインドが汚れているとそれは社員にすぐに伝わってしまうものです。
会社の利益を最優先に考えるのではなく、まず働いてくれている社員が居てこその会社であることを考えた上で、社員が働きやすい、社員が成長できる会社づくりが非常に重要であると言えます。
松下幸之助も「松下電器は物をつくる前に人をつくる会社である」と言い続けていたようですが、「人」が会社を作るのです。このことをないがしろにしている会社が非常に多いように思います。「人」を大事にしない会社が、良い採用活動を行えるはずがないのです。
まずは「人」を大事にするブランディングを行うことで、採用活動を成功に導くことができるのです。しっかりとブランディングを行った上で、「リファラル採用」を展開していけば、おのずと良いスパイラルとなり、成功に導かれると言っても過言ではないでしょう。
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