2021.01.13
一人当たりの採用コストを削減するコツとは?
企業にとって大きな課題となるのが、いかにして一人当たりの採用コストを削減するかです。
求人広告など外部に依頼する場合にかかる「外部コスト」と、人事担当や採用担当の人件費など社内でかかるコストである「内部コスト」をそれぞれ抑える必要があります。
この記事では、採用にかかるコストの相場やコストの削減方法などをご紹介していきます。
一人当たりの採用コストの平均相場
人材を確保するためには様々な採用活動を行わなければならず、そのためにはコストがかかります。
新卒採用と中途採用ではどのような違いがあるのか、どのように計算すれば良いのかから解説しましょう。
新卒採用と中途採用の採用コストの違い
新卒採用にかかるコストは、19年度の新卒採用の場合一人当たり平均93.6万円です。採用コストは年によっても大きく異なり、例えば18年度の新卒採用の場合は一人当たり平均72.6万円でした。
中途採用については、2018年が一人当たり84.8万円、2019年が103.3万円です。
コスト面で考えると新卒のほうが抑えることはできますが、その分育成コストがかかることを考えておかなければなりません。反対に中途採用は採用コストを抑えることは可能であるものの、適切な給与設定が難しく、能力を面接で見抜くことができないと能力以上の給与を設定してしまうリスクがあります。
採用コストの計算方法
採用コストを計算する際には、まず外部コストと内部コストを総合していくらかかったのかを計算します。次に、その総額を採用人数で割りましょう。
総合的にかかったコストが100万円で四人採用できた場合、一人当たりの採用コストは25万円だったことになります。
採用コスト削減に使える具体的な方法
採用コストを削減するために効果的な方法は以下の通りです。
無料採用サービスを利用する
Indeedやハローワークなどの無料採用サービスを利用することによって人材を確保する方法です。
Indeedのように求人に特化した検索エンジンを利用する場合は、自社の採用ページと連携させると更に効果的だといえます。
求人広告媒体の見直し
より自社にとって最適で、なおかつ登録者数が多い求人広告媒体を探して乗り換える方法です。求人原稿の内容も再度見直しましょう。
リファラル採用促進
リファラルとは、社員からの紹介による採用です。
ただし、紹介されたら無条件で採用するのではなく、通常の採用試験を受けてもらうため、コネ採用とは異なります。
社員に積極的に人材を紹介してもらえるよう、インセンティブを用意しておくと効果的です。
その他
多くの求職者は各企業の採用ホームページを確認している傾向が強いため、採用ホームページが魅力的に見えるよう工夫をすることで採用ホームページからの採用人数を増やすことができます。
他、内部コストを削減するために面接の回数を減らしてその分内容を準備させるなどの対策も効果的です。
採用コスト削減のコツは応募のミスマッチを防ぐこと
求めていない人材や、理想と異なる人材から応募があっても採用には至りませんし、採用しても短期間で退職されてしまう可能性が高く、一人当たりの採用コストが非常に高くなります。
ミスマッチを防ぐためには、募集広告や求人票で、より正確な情報を伝えることが大切です。「採用人数を増やしたい」と考え、マイナス面を隠して募集広告や求人票を出してしまう企業がありますが、採用後のミスマッチに繋がりやすくなってしまうのでやめておいたほうが良いでしょう。
ミスマッチを防ぐため、可能であれば入社前に実際に職場を体験してもらい、雰囲気や社風などを理解してもらうことをおすすめします。
工夫次第で採用コストを削減する事は可能
ご紹介してきたように、様々な形で採用コストを削減することが可能です。それから、コストを削減しつつ仕事ができる人材を採用できる方法として、外国人採用が注目されています。
日本には多くの外国人が暮らしていて、仕事を探している方も多いので、自社の条件に合いそうな人材を探してみてはいかがでしょうか。
どのようにアプローチすれば良いかわからなかったり、採用活動で難航したりしている場合は、専門家の採用代行を利用するのもおすすめです。
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