2021.03.24
内定承諾率とは?また内定承諾率の平均(新卒・中途)はどれぐらい?
採用活動を行う前に理解しておきたいのが、内定承諾率に関することです。
効果的に人材を採用できているかどうかについては、一般的な内定承諾率の平均と自社の内定承諾率を比べてみるとわかります。
そもそも内定承諾率とは何か、平均よりも低い場合に実践したい内定承諾率を上げるためのポイントについてご紹介しましょう。
内定承諾率とは?
内定承諾率とは、企業が出した内定に対し、どれくらいの求職者が承諾したのかを示した数字のことをいいます。
求職者は複数の企業に対して応募しているケースが多く、企業が内定を出したからといって、全員がそれを承諾して入社を決めるわけではありません。
内定承諾率は「内定承諾者数÷内定取得者の総数」の式で計算できるので、自社の数字について確認してみてください。
内定承諾率の平均とは?
内定承諾率の平均は、新卒か、中途採用かによっても変わります。
まず、新卒についてですが、就職みらい研究所が発表した2020年卒のデータによると、3月卒業時点での就職内定辞退率は2020年卒で66.9%、2019年卒が67.8%との結果になっています。
つまり、内定承諾率は3割程度しかないのです。
参考:就職みらい研究所:就職プロセス調査 (2020年卒) 【確報版】「2020年3月度(卒業時点) 内定状況」[PDF]
続いて中途採用についてですが、マイナビが発表した中途採用状況調査によると、2019年の内定辞退率は22.1%となっています。
内定承諾率については、8割程度だといえるでしょう。
業種別のデータについても発表されており、最も高いのはサービス・レジャー行で、内定辞退率は33.5%、反対に最も低かったのがIT・通信・インターネットに関する業種で、内定辞退率は15.5%です。
プロが教える!内定承諾率を上げる具体的な方法!
内定承諾率とは何か、平均はどれくらいかを理解したら、自社の内定承諾率を上げるための対策を実践していきましょう。ぜひ試して欲しいのが以下の3点です。
内定判断のスピードを上げる
現在は売り手市場であり、学生が優位な状況です。
そのような状況の中で学生に自社を選んでもらうためには、できるだけ早く内定を出し、注目を引きましょう。
判断が遅くなり、時間がかかってしまうと信頼を失う一つの原因にもなってしまいます。
ターゲットを絞った募集を行う
できる限り内定判断のスピード上げるためにも、ターゲットを絞った募集を行うことが重要です。
しっかりとターゲットを決めておかないと、どのような人材を募集しているのがわからず、内定判断に時間がかかってしまいます。
求めている人材やスキルなどについて、はっきりさせておくことが大切です。
面接官の選定にこだわる
応募者は面接官と面接をすることになるわけですが、その面接官の雰囲気が悪いと会社のイメージダウンにつながってしまいます。
誰を面接官として選定するのかは採用戦略を考えるうえで、非常に重要なポイントだといえるでしょう。
また、配属予定先の先輩を面接官として選定すると、具体的な仕事内容ややりがいなどについてもコメントすることができるため、より仕事への理解が深まります。
学生に対する理解を深める
応募者である学生は、企業に対して様々な期待を持っています。
その期待にこたえるためにどういった取り組みを行っているのか、学生が何をしたいと考えていて、それをどうやってサポートする仕組みがあるのかなどを伝えると、モチベーションの向上につながりやすいでしょう。
自分の期待に対して答えてくれる会社であると思ってもらえれば、自社への満足度を向上させることにもつながります。
面接の中で学生がどのようなことを考えているのか明確に把握するための工夫をしましょう。
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