2021.07.28
通年採用とは?メリット・デメリット具体的な運用方法について
通年採用とは、年間を通して採用活動を実施することです。
具体的にどのような方法なのか、考えられるメリットやデメリット、運用方法についてご紹介しましょう。
新卒学生を採用することができず、困っている企業にとっても魅力的な方法なので、ぜひ役立ててみてください。
通年採用とは?
通年採用は、従来のように新卒者が出る時期のみに採用活動を行うのではなく、年間を通して採用活動を実施する取り組みのことをいいます。
通年採用を行う企業が増えてきたのは、市場が売り手市場に変化しており、求めている数の新卒学生を採用するのが難しくなってしまったことが理由です。
近年は、昔に比べて留学をする学生や帰国子女が増えました。
日本では春に入学するのが一般的ではありますが、海外の場合は秋であることが多く、卒業の時期も日本と違います。
そのため、従来の新卒一括採用しか行っていないようだと、留学生や帰国子女が獲得しにくくなってしまうのです。
近年は学び方が多様化しているので、通年採用を取り入れることにより、様々な人材を採用することにつながります。
通年採用のメリット・デメリット
エンゲージメント採用のメリット、デメリットについてご紹介しましょう。
メリット
大きなメリットとして挙げられるのが、時期を限定して採用活動を行うのに比べ、一年を通して人材を探すことができるので、採用活動にかける時間を増やせる点です。
また、せっかく人材を採用できたと思っても、内定者が辞退してしまうことに悩んでいる企業もあるでしょう。
しかし、常に採用活動を行っていれば、辞退した内定者の分だけ新たな人材を補充することができます。
通年採用は、日本とは卒業の時期が異なる留学生や帰国子女も採用しやすい形です。
海外で学んだ経験のある人材を積極的に採用したいと考えている企業にとって、メリットが大きい方法といえるでしょう。
デメリット
通年採用を行っている企業には、いつでも応募できるという魅力がありますが、これがデメリットになってしまうことがあります。
学生からすると、滑り止めとして検討しやすいからです。
滑り止め感覚で応募してきた人を採用しても、熱意を持って働いてもらえないケースがあります。
また、新卒者を一括採用する形であれば研修時期なども検討しやすいのですが、通年採用は研修のタイミングが難しいのがデメリットです。
時期を限定して採用するのに比べると、採用担当者の負担も増えてしまいます。
通年採用の運用方法
実際に通年採用にする場合は、効率の良い採用体制にすることから始めましょう。
できるだけ効率よく採用を行うためには、全体をシステム化したり、研修のマニュアル化などに取り組んだりしていくことが重要です。
企業によっては一括採用から通年採用に切り替えたところ、採用コストが高くついてしまったというケースがあります。
しかし、効率の良い採用体制を築くことができれば、コストを抑えることも可能です。
通常の一括採用を実施する時期は、志望度が高い求職者が多数います。
この時期は1年の中でも特に力を入れて採用活動を行いましょう。
また、学生からの連絡には迅速に対応することが重要です。
連絡が遅くなると不信感を抱かれてしまう可能性があるので、すぐに対応できる仕組みづくりや、内定者フォローのための体制を整えておきましょう。
通年採用で採用活動に力を入れる
通年採用の特徴やメリット、デメリット、運用方法について解説しました。
従来の通り一括採用を続けている企業もいますが、多様化やグローバル化が進んでいる現在、一括採用では採用できない人材が多くいます。
通年採用をしていなかったために、ライバル企業と採用できる人材に差がついてしまったということがないように、自社でも取り組むことについて検討してみてはいかがでしょうか。
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