2021.06.09
今話題の「ポテンシャル採用」とは?特徴やメリットの紹介
採用活動をする際には現在注目されている方法について理解し、取り入れていくことが重要です。
近年「ポテンシャル採用」と呼ばれる採用戦略を選択する企業が増えてきました。
具体的にどのような採用方法なのか、メリットやデメリット、注意しておくべきポイントについてご紹介します。
ポテンシャル採用とは
ポテンシャル採用とは、今現在その人が持っているスキルではなく、今後の能力を重視して採用する方法のことをいいます。
成長の可能性のほか、人柄なども重視しているのが特徴です。
採用対象者は主に20~30代の若手層となっており、中途採用でも条件に該当する人であれば、積極的に採用している企業がたくさんあります。
近年、新型コロナウイルス流行拡大の影響を受け、新規採用をためらってしまう企業が増えてしまいました。
しかし、会社の将来のことを考えた際には、できる限り優秀な人材の確保ができるように動いていかなければなりません。
そこで注目されているのがこのポテンシャル採用です。
新卒採用枠を減らす企業が増え、企業内で手薄になってしまった若手層を手厚くするための一つの対策といえるでしょう。
また、多くの企業で即戦力になる経験者を募集している関係もあり、優秀な人材はなかなか確保できないといった問題も関係しています。
新卒でもポテンシャルの高い人であれば将来性が期待できますし、中途採用なら社会人としてのマナーを身につけている人材を確保可能です。
更には成長意欲がある若い方がポテンシャル採用に注目しているので、優秀な人材を確保することにもつながるでしょう。
ポテンシャル採用のメリット・デメリット
ポテンシャル採用にはメリットとデメリットの両面があります。それぞれについておさえておきましょう。
メリット
上を目指している優秀な若手人材を確保しやすいのが大きなメリットです。
ビジネスマナーを身に付けている若手を採用すれば、その分ビジネスマナー研修などのコストや時間をカットすることにもつながります。
また、積極的に若い世代を採用することにより企業の若返りを果たすことが可能です。
優秀な若手を育てることができれば、将来の幹部候補として大きな期待もできます。
デメリット
デメリットとしておさえておかなければならないのが、即戦力とはいえないため人材育成のためのコストがかかります。
また、将来性に期待する採用方法ではありますが、期待していたほどの成長が望めないケースも多いです。
見極めに失敗しないよう採用時に注意しなければなりません。
ポテンシャル採用における注意ポイントとは
ポテンシャル採用をするに当たり、以下の3つに注意が必要です。
研修体制の整備
戦力となってくれる人材を育てるためには研修が必要です。
質の良い研修を行うことが早期の人材育成に繋がるので、研修体制をしっかりと整備しましょう。
採用基準の明確化
何を基準として採用するのかを明確に決めておく必要があります。
求めているポテンシャルをはっきりさせ、判断を行っていかなければなりません。
キャリアプランのすり合わせ
採用した企業が求めているキャリアと、応募者が求めるキャリアプランが異なるとうまくいきません。
転職の場合、前職で理想のキャリアプランを実現できなかった理由や、企業に求めていることをよく確認しておきましょう。
若手が確保しにくい今だからこそ効果的
近年は若手採用枠を減らしている企業が多いですが、その中で優秀な人材を見極め、採用していきたいと考えた際にポテンシャル採用が役立ちます。
例え即戦力にならなくても、将来的に会社を担う重要な役割を果たす人材となるため、しっかりとポテンシャルの見極めを行いながら、人材発掘に役立ててみてはいかがでしょうか。
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